[携帯モード] [URL送信]

魔法使いヘンゼル
魔法使いヘンゼル4
「かなりキレイになったな…」
掃除は、あたりが暗くなるまでかかった。ヘンゼルとグレーテルはこき使われるどころか、「おばあちゃんは座ってなさい」と、魔女をキレイに磨いた椅子に座らせて、どこから見つけてきたのかお茶まで出してくれる始末である。

「晩ごはんができたわ」
グレーテルが、湯気の立つ皿を持って台所から出てきた。
「今日の料理は、キノコと山菜づくしでーす」
肉好きな魔女はげんなりしたけれど、にこにこしながら皿を並べるグレーテルには何も言えなかった。

晩ごはんを終えて、2人が「今日は泊まる」と言い出したとき、魔女はチャンスだと思った。
「2人が眠ったところを食べてやろう…」
そう言って、べろりと舌なめずりした。

[*前へ][次へ#]

4/6ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!