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「大好きだってよ」
「……林道さん。本当にありがとうございます。鬼夜さんも」
「また招待する。勿論、無料で。その時は是非来て欲しい」
「はい。喜んで」


「あ、そうそう。毎月送らせて頂いている油揚げについてなんですけど」

 
 伊綱が思い出したように手を叩く。
 風花と菜月も思い出したと顔を見合わせた。

 毎月、稲荷家からダンボール3箱分の油揚げを頂いている。
 非常に有り難いのだが、少しばかり量が多い。(いや、かなり多い。ちゃんと消費はしているのだが)


「ダンボール3箱、送らせて頂いてますよね。私達、話し合ったんです」


「もし、あれでしたら、お気持ちだけでもっ……ね! 風花!」

「そうそう! やっぱ、ダンボール3箱、毎月だとあんた達がキツイだろ?」


 気遣うように言えば、ちとせがとんでもないとばかりに首を横に振る。
 同じように伊綱や坤も首を横に振った。

「今、こうやって私達家族が円満に暮らせるようになったのも、あなた方のおかげです」
「ずっと思っていた。毎月、ダンボール3箱では申し訳ないのでは? と。そして今回の件で、ハッキリした。やはり申し訳ない」
「申し訳ないなんてッ、俺達の方が頂いてしまって申し訳ないです!」
「美味いんだけどね、油揚げ! でもあんた達に申し訳ないような」


「何を言うんですか。おふたりが申し訳ないと思う必要ないんですよ」


 伊綱の言葉にちとせが「そのとおりです」と頷く。
 「こんなことしか出来ませんが」伊綱は2人に笑顔で告げる。



「今月からダンボール5箱分を送らせて頂こうと思います」






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あきゅろす。
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