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6-17

  
「冬斗、雪之介。あんた達、暫くあたしの荷物持ち役!あかり、手毬。あんた達は菜月の家事の手伝い!それでもって、4人揃って菜月の動植物のお手伝い。それで4万の話はチャラ」

「ゲェー!荷物持ち役?!」
「家事の手伝いー……部活終わった後に?!」
「な、菜月くんのペットのッ、だってあそこ!蛇とかワニがッ、中庭だってジャングルじゃないですかー!」
「これはこれで酷くありませんか?!僕達、そこまで酷いことしてませんって!」
 
 
「じゃあ、4万円払う?」


 菜月の一言に高校生組は言葉を詰まらせる。
 4万円は痛手だ。高校生に4万円は非常に痛手。4人に選択肢はない。


「も、勿論俺達」


 冬斗が引き攣り笑いを浮かべる。


「例え部活があっても」


 あかりが空笑いする。


「喜んで、私達引き受けさせて頂きますので」


 手毬はもう自棄で笑っているようだ。


「どうぞ宜しくお願い致します……はぁー」


 雪之介の言葉に、ガックシ肩を落とす高校生組に2人は声を揃えて「まいどありー」と満面の笑顔で言った。
 この意味、労働力を確保させて頂きましたという意味がデカデカと含まれている。
 
 嗚呼、悪魔も悪魔なら彼氏も彼氏だ。
 2人の笑顔が素晴らしくも憎たらしい。

 けれども何も言えない。非は此方にある。
 暫くは“何でも屋”の奴隷(つまり万年奴隷のネイリーと同類)になっても仕方が無い。唸り声を上げて、肩を落とす。
 

 4人の様子を見た菜月は、先程とは打って変わって「みんな、反省したようだし!」と優しい笑みを浮かべ手を叩いた。


「こっちで、一緒に食べようか?どうせ全部聞いてたでしょ。俺達の話」
「え?イイの?」

 目を輝かせる手毬に風花が少しばかり呆れる。

「その代わり、あんた達も結婚式の準備手伝えよ?」
「も、勿論です!わぁーお腹減ったんですよ!」
「塩峪達が来たら、まずあんた達を紹介しないとね」

 腰に手をあて、風花が4人に言う。4人は頷いて席を移動し始めた。



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あきゅろす。
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