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6-7


 頬杖をついてそんなことを思っていると風花が顔を上げた。

「菜月、この店のデザート全部食べてたい!」
「……イ、イイけど、お腹壊さないようにね?」
「大丈夫だって。あたし、滅多なことじゃお腹壊さないし」


 嗚呼、確かに。


 毎日アレだけ大量のホットケーキを食べておいて、全然お腹を壊さないのだから。説得力がある。
 深々と頷いてそう思っていると、風花が「決めた?」と聞いてくる。

 菜月は自分も決めなければいけないことに気付きメニューを見始める。
 適当にランチセットを頼むことにした。

 風花も漸く決まり、オーダーすることにする。
 店員さんを呼ぶ為にテーブルにベルが置いてある。菜月がそのベルを鳴らすと「只今お待ちを」若い男性の声が聞こえた。
 
 そして若い男性店員がやって来る。
 男性は、深緑の髪と若竹色の瞳をしていた。ニコニコと男性店員がテーブルの前に立つ。


「失礼致します。メニューはお決まりで、しょ……う…ッ、あああ?!」

「ン?どうしたの店員ッ、あああ?!」

 
「え、ナニナニ?!」
 
 
 若い男性店員と風花の動きが見事に固まる。
 菜月だけ状況が呑み込めず首を傾げるばかり。

 男性店員は口をパクパクさせながら、風花を指差した。



「り、林道!なんで人間界にいるんだ?!」


「そういう塩峪ッ、あんただってー!なんで人間界にいるわけ?!」


 


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