8-9
執拗に着信音とバイブ音が鳴っていた携帯も、冬斗が無視することによって音が鳴り止んだ。
やっと集中して静かにボスキャラを倒せる。
そう思った矢先、バイブ音が鳴った。何度も何度も何度も鳴った。
メールが来たことは分かったが、設定以上に何度もバイブ音が鳴る意味が分からない。
「ッ、誰だよ!イイトコロだっつーのに!」
ゲームを一時停止すると冬斗は苛立ちを募らせながら腰を上げる。
荒々しく机の上に置いてある携帯を取り、画面を開いた。
「新着メールが20件?!しかもッ、全部本条からじゃねえか!」
何かあったのだろうか。
些か不安になりながら冬斗はメールを開封する。
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From:本条あかり
件名:東西〜〜〜!
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お願い電話に出て!
お願いお願い!!
おねがーい(汗)
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From:本条あかり
件名:早くー!
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このままだと
菜月くんが!!
殺される!!( ノД`)
電話に出れないなら
メールちょうだい!!
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From:本条あかり
件名:これ読んだら
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メールか電話!
それか
何でも屋にきて!
大至急ッ
お願いします(ノ><)ノ
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何事?
冬斗はますます不安になった。
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