Parallel
6#
「やぁあんっ、激しっ…!!」
「…………っ、」
よがる女の腰を掴み、気遣いなんてないまま、何度も貫く。
獣のように這いずる女を、後ろから何度も犯す。
体位もだが、オレの頭の中が、一番獣じみてるのかもしれない。
何度交わっても、全く渇きが癒えない。
どころか、回を重ねるごとに酷くなる。
「…ぁあんっ、静ぁっ!!」
「…っ、もっとちゃんと腰振ってくれないっ…?こんなんじゃ、イけねぇ、よっ…!!」
「あぁっ!!」
ガンガン腰を打ち付けるが、良い、と思うより先に、チガウ、と頭の中で叫ぶ。
ああ、コレじゃねえ。
欲しいのは、コレじゃない。
こんな、脂肪ののった腰じゃなく、
あの折れそうな細い腰を掴んで、壊すくらい何度も突っ込んで揺さ振りたい。
「あ、はっ…やぁんっ!!イイッ!!」
こんな媚びるような甘ったるい声じゃなくて、
あの高くて澄んだ声が、かすれるまで啼かせたい。
「しず、かぁっ!!」
オレの名を、何度も呼ばせて、全てをオレで塗り潰したい。
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