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ケージ内恋愛A[暁凛]


「…っ、ぁあっ!!!」


グリン、と中を激しくかき回され、オレは悲鳴じみた嬌声をあげた。


エレベーターの壁に押し付けられ、左足を高く抱えられた体制のまま、ガツガツと激しく腰を打ち付けられ、体が浮きそうになる。


「んっ…!!、む」


強過ぎる快感が辛くて、苦しくて、
息を深く吸い込もうと大きくあけた口を、唇で塞がれた。


「…ん、っ…!!」


御門はオレの舌を無理矢理絡めとり、吸い上げた。
食まれ、歯をたてられても、襲うのは痛みでは無く、痺れるような快感。

グラグラする頭で必死に空気を求めれば、一瞬離され、息を吸ったと同時にまた塞がれる。


「…っ、」


口腔を蹂躙していた舌を伝い、唾液を流し込まれ、口を閉じれないように顎を掴んだ御門は、己の唾液とオレの唾液を掻き混ぜ、オレに嚥下させた。


ゴクン、とオレの喉が鳴ったのを満足そうに見届け、激しい律動を再開させる。


「…やっ、ぁあっ、は…!!」


既に一度、内に注がれていた御門のものが、隙間から溢れ、足を伝う。
律動に掻き混ぜられた白濁が、ゴポ、と嫌な音をたてて泡立った。


「も、やめっ…!」


頭がおかしくなりそう。


上からも下からも、御門でいっぱいにされて、
犯しつくされて、


狂いそう。


「…、やめねぇ。」


オレを覗き込んだ御門の顎から汗が伝い、オレの頬に落ちる。


いつも余裕で怠惰。
本当に同じ人間か?と問いたくなる位、無機質な笑みを浮かべている美貌は、息を乱し、汗を浮かべていた。


壮絶な色香を纏いながら、御門はオレを睨み付ける。


「何処にもいかせねぇよ…、…お前は、一生オレのモンなんだよ。」

「…っ!!!」


苦しさでも痛みでも無く、涙がこぼれ落ちた。


愛してる、とか
大切だ、なんて言葉よりも、


ずっと嬉しい言葉を貰えた。


「…、」


涙を見られないように、オレは御門の首にしがみ付く。


「…………さいあく。」


一生オレのモン、なんて
所有物扱いじゃん。

でも、それに喜んじゃってるオレの方が、もっと最悪。


しがみ付いた肩が微かに揺れて、御門が喉を鳴らして笑った。


「…そんな最悪な野郎が、好きなんだろ?」

「自惚れんな。」


憮然と呟けば、もう一度笑う気配がした。


「なんとでも言え。…どうせ逃がす気はねぇからな。」


そんな言葉に安心するあたり、本当にオレ、終わってる。


こんなどうしようもない男が、誰より欲しくて、




こんなキツすぎる

束縛さえも、愛しいなんて。
(本当にタチ悪い。)
(恋というより、まるで病。)

END

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あきゅろす。
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