Under
3
「嫌なら別のものにするから、鈍器持ち出すのはヤメテ!いくらカイチョでも死んじゃうよ!?」
「……。」
しずかちゃんは、柳眉をひそめながらも、ルームランプをテーブルに戻した。
若干不機嫌な様子で振り返り、ぎゅうっとオレを抱き締める。
「…庇うんだ?」
アレ?
何か、拗ねたみたいな可愛いこの口調は…もしや
「…妬いてる?」
オレがそう言うと、しずかちゃんはオレの額に唇をくっつけながら、不満げに呟いた。
「……当たり前でしょ。………というか、そのアドバイスされた時って、まさか………実地付じゃないよね…?」
「当然だよ。んな事されたら、オレがトドメさしてる。」
まぁ、実地で教えてやろうか、とは言われたけど…それは言わない方が良さそう。
しずかちゃんは、ほぅ、と安堵の息をつき、オレの肩口に顔を埋めた。
「…りっちゃん。オレは、りっちゃんがくれるものなら、何でも嬉しいよ?」
「…知ってる。」
そんなの知ってるよ。
例え消しゴム一個でも、喜んでくれる。
大切にしてくれるのも、知ってるんだ。
―――でもね。
それじゃあ、オレが嫌なんだ。
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