Under
4
「…でも、しずかちゃんはオレに何かくれるとき、凄く悩んだり、調べたりしてくれるでしょ?」
オレが上目遣いに見上げると、しずかちゃんは戸惑ったように瞳を揺らす。
「…それは、そう…だけど…。」
お菓子一つ、日用品一つとっても、しずかちゃんはいつも、オレが一番欲しいものをくれる。
だから、オレだって、一番喜んでもらえるものを、あげたかった。
「…それに、さ。……その、そーゆー事する時って、オレいつも、しずかちゃんに任せっぱなしだし…いい機会かなって。」
恥ずかしくて、顔を見られたくなかったから、しずかちゃんの胸に、ぎゅうって顔を押しつけて言うと、しずかちゃんの胸の鼓動が跳ね上がった。
ドクドクと、早い鼓動。
ソロッと顔を上げると、しずかちゃんは赤い顔でオレを見つめていた。
「…無理しなくていいんだよ?りっちゃんに触れられるだけで、オレは凄く幸せで、凄く気持ちいいんだから。」
「……無理じゃないよ。……オレも、しずかちゃんに触れたい。気持ちよくなって欲しいんだ。」
「っ!」
しずかちゃんは息を飲んで、オレを強く抱き締めた。
「…いいの?」
「うん。…しずかちゃんこそ、本当にこんなプレゼントでいい?」
「当たり前。…好きなコにそんな事してもらえるなんて、最高のプレゼントだよ。」
そう言ってしずかちゃんは、オレにキスしてくれた。
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!