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「…でも、しずかちゃんはオレに何かくれるとき、凄く悩んだり、調べたりしてくれるでしょ?」


オレが上目遣いに見上げると、しずかちゃんは戸惑ったように瞳を揺らす。


「…それは、そう…だけど…。」


お菓子一つ、日用品一つとっても、しずかちゃんはいつも、オレが一番欲しいものをくれる。


だから、オレだって、一番喜んでもらえるものを、あげたかった。


「…それに、さ。……その、そーゆー事する時って、オレいつも、しずかちゃんに任せっぱなしだし…いい機会かなって。」


恥ずかしくて、顔を見られたくなかったから、しずかちゃんの胸に、ぎゅうって顔を押しつけて言うと、しずかちゃんの胸の鼓動が跳ね上がった。


ドクドクと、早い鼓動。


ソロッと顔を上げると、しずかちゃんは赤い顔でオレを見つめていた。


「…無理しなくていいんだよ?りっちゃんに触れられるだけで、オレは凄く幸せで、凄く気持ちいいんだから。」


「……無理じゃないよ。……オレも、しずかちゃんに触れたい。気持ちよくなって欲しいんだ。」
「っ!」


しずかちゃんは息を飲んで、オレを強く抱き締めた。


「…いいの?」


「うん。…しずかちゃんこそ、本当にこんなプレゼントでいい?」


「当たり前。…好きなコにそんな事してもらえるなんて、最高のプレゼントだよ。」


そう言ってしずかちゃんは、オレにキスしてくれた。


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