Under 2 「…じゃあ、行くよー。」 「だから!待って!」 決意も新たに、オレがそう言うと、しずかちゃんはまたもストップ。 …ここまでくると、本当に嫌なのかなぁって、疑問が湧く。 「…やっぱり、嫌なの?」 「…嫌なワケないでしょ?」 しずかちゃんはオレの髪をゆるゆると撫でながら、困ったように笑った。 「……と、いうかさ、誕生日プレゼントが…………コレって、りっちゃんが思い浮かぶワケないよね?何処のどいつの入れ知恵?」 「生徒会室で机に足を投げ出してる俺様の入れ知恵。」 「分かった。息の根止めてくるから、ちょっと待ってて。」 オレの言葉に、しずかちゃんはニッコリとイイ笑顔で答え、スックと立ち上がる。 「待った!しずかちゃん待った!」 今度はオレが制止をかける。 手近にあったルームランプを引っ掴んで出ていこうとするしずかちゃんに、オレは必死で追い縋った。 別に、あんなロクデナシどーなってもいいけど(酷)、しずかちゃんが犯罪者になるのは困る。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |