[携帯モード] [URL送信]

Others
1


「葛葉桜。…私は、アンタなんて大っ嫌い。」


オレの前に立ちはだかった女性は、仁王立ちでそう吐き捨てた。


年の頃は、オレよりたぶん、一つ二つ年上。
襟足が多少長い、黒のショートに、長い睫毛に縁取られた吊り上がり気味の黒い瞳の美女だ。
キツめで有能そうな印象を受ける。


ポカーン、と反応出来ないオレを、蔑むように一瞥し、女性は、フン、と鼻をならし、立ち去って行った。


…間違いなく初対面のはずだが、何とも清々しい嫌われっぷりだ。


オレが、知らないうちに、何かをあの人にしてしまったんだろうか。



…それとも。



………また、アイツ等関係のトラブルなんだろーか?

.

[次へ#]

1/9ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!