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Others
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「…オレらと違って、女の子は、そーゆー行為で傷つくんだ。一生残る傷になるんだぞ?体も心も。……お互い割り切っていたとしても、大切に扱え。」

甘やかしたりしないで、オレは楓の目を見て言い聞かせる。
コイツが女の子を乱暴に扱うとは思えないが、きっと言動では大きな傷をつけていると思う。


叱るように瞳に力を入れると、楓は目に見えて萎れた。

しゅーん、と見えない犬耳が垂れ下がっているようだ。


「…ごめんなさい、桜。……嫌いになりました?」


だから…その優しさや可愛いらしさを、女の子に向けろよ…。
オレに向けてどうする。


「……嫌いになんてならない。」

オレはため息とともに、そう吐き出した。


そう。
嫌いになれるわけがない。

どんなに最低野郎でも、オレにとっちゃ3人は、大切な幼馴染なのだ。

だからこそ、女の子とも、上手くいって欲しいのに。

大切な幼馴染が、心から大切に出来る人と恋人同士になって、幸せになってくれれば、オレも心置き無く自分の恋を探せるのに。


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