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「…確かに、あの馬鹿共の尻拭いを橘会長一人でしているようだな。今の所支障は出ていないが、いくら会長が優秀とはいえ、一人で出来る事には限度がある。」


「………行事に支障が出るとかよりも、会長が倒れる方が先だと思うんだー?………あんな青い顔してるの、見てらんない。オレは、自信満々で、オレ様なくらいの方が、会長には似合うと思う。」


オレが、ポツポツと心情を吐露すると、叶は更に眉間のシワを深くする。


オレの嫁が会長の毒牙に…とか何とかブツブツ独り言を言ってるみたい。


「生徒会室って、一般生徒は基本立ち入り禁止だろうしー…、今、オレがうろちょろ出入りしてたら、揉め事増やすだけな気がする。」

「…まぁな。」

「だからね、かのー。少しの間でいいから、正々堂々、手伝う方法はないかなー?」


「……………。」


叶は、暫く黙って、難し気な顔で、グシャグシャと自分の髪をかき乱した。


やがて、長いため息をついた叶は、オレを見る。


「………ある。生徒会長補佐になればいい。」


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