Others 17 「何か犬っぽいだろう、あの人。単語だけボソボソ言うし、そのくせデカいし。ゴールデンレトリバーみたいだなぁと思っていた。」 「そ。……………ん?」 頷いて、オレは首を傾げた。 「………かのー。」 「ん?」 「………好きな人って、」 聞いたオレを、叶はビシッと指差す。 「お前だ。」 ………衝撃の事実が二つも。 書記の親衛隊長が、書記を犬扱いするのと、 親友からの愛の告白。 どっちがよりショッキングですかー? 「……どっからツッコミいれればいいのか、サッパリー。」 「オレがお前に突っ込むから(下品)、お前は大人しくしてればいいんだ。」 ………………? 何の話ー??(逃げろ次郎) 「…まぁ、それは置いといて。…ジロが生徒会の仕事を手伝いたいと言うのは、あの馬鹿共が、仕事してないせいか?」 叶は、話題を戻しオレに確認する。 オレは少し考えてから、頷いた。 「…正しくは、会長の手伝いがしたい?」 「…………………。」 オレが素直に思ったままを言うと、叶は眉間にシワを寄せ、不機嫌そうに顔を歪めた。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |