Others 14 「……生徒会の、仕事?」 オレに聞き返す、というよりは、頭の中を整理するように叶は繰り返した。 だがオレは一応頷く。 「うんー。」 「…………生徒会の仕事…!?」 だんだん覚醒してきた叶は、フルフルと震えながら拳を握り締めた。 …もしかして、ヤバい…? そうだよねぇ。 叶、一応、親衛隊長だし。 生徒会に近付く害虫認定されちゃうのかなー…? 言い訳しようにも、元々口下手な自分が、上手く説明出来る自信も無い。 でも、叶に嫌われるのも、ヤ。 ぐるぐる考えるオレの肩を、叶は、ガシィッ!!と掴んだ。 「何であの馬鹿共の手伝いを、ジロがしなくてはならんのだ!?」 ………………………………………ばか? 今、馬鹿共って言わなかった?? キョトンと目を丸くすると、ぎゅうっと抱き締められる。 「駄目だっ!!お父さんは許さんぞ!!可愛い可愛いジロをあんな馬鹿の巣窟に放り込むなんて、絶対許さん!!」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |