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Others
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いつからだろう。


――いつから、この人は…。



「……………。」


「…………、ジロ?」


会長の執務机の前に立ち、じっと彼を見つめるオレを、会長は不思議顔で見上げた。


オレは、さっきの会長のように、ポケットを探る。


ゴソゴソと探って取り出したのは、小さな、飴。


「………?」


赤にピンク、緑と黄色、青、紫…透明の包み紙に巻かれた色とりどりの飴。


「あめ、あげる。」


そう言うと会長は、虚を突かれたように目を丸くした。


「オレの好きな飴ですー…。ちなみにオススメはグレープ。」


会長の手をとり、紫色の飴を、コロンとのせた。


「……、」


会長は暫くして、フハッ、と可笑しそうに笑った。


「…相変わらずマイペースだなぁ、お前。」


うん。
よく言われるー。


「…で、一番好きなの、貰っちゃっていーのか?」



肩を揺らしながら笑う会長は、悪戯っぽい目でオレを見て、からかうように言った。


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