Others 7 「…会長ー、風紀委員長ー。」 「ん?」 「何だ?」 啀み合っていた二人は、同時にオレを見た。 やっぱり、仲良いねー。 「『狼にならない』」 「「…は?」」 「…って、オレの目を見て言って下さいー。」 「「………。」」 二人は同時に、押し黙った。 黙った上に目を逸らした二人を見て、オレは緩く笑みを浮かべ、席を立った。 「誰かを部屋に入れる時は、こう言えって、姉ちゃんに言われてるんでー…。」 また明日ー。 そう付け加えてオレは、二人に手を振り、食堂を後にした。 「…バ会長。」 「…んだよ、陰険眼鏡。」 「明日も、親衛隊の配置を怠るなよ。」 「お前こそ、風紀委員で、ジロの周りに壁つくんの、忘れんなよ?」 二人のトップに愛されて、 守られて、 今日も平凡君は、 平和なまいにちを送るのでした。 めでたし、めでたし。 . [*前へ] [戻る] |