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沙織ちゃんの発言を聞いて、玲花さんは、キッとオレを睨み付けた。


「…私の方が、格好いいわ。」


玲花さんの悔しそうな言葉を聞いて、オレは素直に頷いた。


「そうですね。」

「…は?」


馬鹿にしてんの?って、玲花さんは、更に厳しい顔付きになったけど。


「いいえ。…初めて会った時も思いました。カッコイイ人だなって。」


凛として、綺麗な立ち姿が、とても格好良くみえた。

そう笑うと、玲花さんは、目を瞠った後、マジマジとオレを見る。


ポン、と長い指がオレの髪を撫でた。
…一応、背は若干、オレの方が高いんだけど、そうは感じさせない、男前な撫で方だ。


「………いいわね、アンタ。」

「は?」

「素直なトコと笑顔が、可愛いわ。」


玲花さんは、そう言って綺麗な笑顔を見せてくれた。


「玲花ちゃん!桜ちゃんは、私の旦那様になるんだよぉ?」


ぷぅ、とむくれる沙織ちゃんの髪も、玲花さんは、愛でるように撫でる。


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あきゅろす。
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