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Others
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オレも、驚いた。

さっきまで叶は、不満ありありの顔だったし、大切な隊員達を貶されて、怒っていた筈なのに。


今の叶は、そんな不平不満を口にするでもなく、感謝だけ伝えた。


「…人も人前も苦手なのに、黙々と仕事をこなし、愚痴の一つもこぼさない貴方を、私達は尊敬しておりました。力になりたいと願っておりましたが、寧ろ不快な思いをさせてしまっていた事、申し訳ありません。」

「…………。」

畏まった口調で、叶は謝罪までする。


「もう貴方を煩わせる事は無いでしょう。…これからは前書記として、至らぬ後進である私の指導をお願い致します。」

「…………、」


黙って見守っていたオレは、その言葉を脳内で繰り返し、もう一度目を瞠った。


…それって、もしかして。


同じように、その言葉の意味に気付き、戸惑う書記に、叶は胸を張るように堂々とした態度で宣言した。



「橘会長より、次期書記の指名を受けました。…叶千里と申します。」


改めて名乗る事に、線引きと決別の意を感じた。


以後、お見知りおきを。


そう締めくくる叶に、書記…いや、前書記は、言葉もなかった。


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あきゅろす。
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