Others
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「オレは一応、風紀だからな。良く知ってる。…今年は何処の親衛隊も、トップがしっかりしているお陰か、行儀良い奴等ばっかだ。…場所を弁えずギャーギャー騒ぐのは、寧ろ親衛隊に所属してねぇ一般生徒だな。」
まーソレも、祭りかコンサートのノリで、悪気はねぇのかもしれねぇけどよ。という足利先輩の言葉に、オレは妙に納得していた。
あのノリは、確かにソレに近いモンがあるなー。
「で、その中でもお前んトコは穏健派で有名だからな。…お前が食堂来る前に、先回りして、『書記様は騒がしいのが苦手です。どうかお静かに。』って宥めてる姿見たの、一回や二回じゃねーぜ?」
「………………。」
唖然としたまま、言葉もない書記を見る限り、全く気付いてなかったんだろーけど。
傲慢にも程がある。
副会長といい、この人といい、なんで嫌な面しか見ないのかな。
あんなに、助けられてんのに。
どうしてそんな風に、酷い言葉で、切り捨てる事が出来るの。
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