Others
7
「……出ていけ。」
一方その頃、
オレといえば、書記さんと真っ正面から睨み合いの真っ最中ー。
殺伐としてます。
低い声でオレを威嚇しているのは、生徒会書記、御厨 剣。
淡い色合いの髪や瞳に白磁の肌は、彼のお祖父さんだかお祖母さんだかが、北欧系の方だからだとか。
あ、でも日本語たどたどしいのは別に、海外生活が長かったからとかでは無いらしい。
寧ろ生まれも育ちも日本。
ただ彼の容貌は、幼い子らの瞳には異質に映ったのか、幼稚園、小学校、と彼は周りと馴染めず、今に至ったようです。
以上、親衛隊調べ。
そのせいなのか、彼は人間嫌いが酷く、友達はおろかクラスメイトとすらうまくいっていない、らしい。
…突然現れた編入生に傾倒するあたり、実は寂しかったんじゃないのかね、と思ったりもするんだが、
まぁ、そんな事どーだっていい。
「…用件が済み次第、勿論出ていきますよー。」
オレは部屋の中へズカズカと上がりこみ、リビングの机の上に、バンッと書類を置いた。
「貴方の解任を要求します。…同意書にサインを。」
ニコリ、と笑んだオレに、書記さんの眉間に深くシワが刻まれた。
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!