Others 3 「…てかよ、こんだけ騒いでんのに出てこないっつーのは、…普通に留守なんじゃねぇ?」 足利先輩が最もな事をポツリと言うが、叶は直ぐ様それを却下した。 「それは無いな。…聞いたところによると彼は最近、授業に出ていないらしい。編入生に会う為に放課後出てくる事はあっても、それ以外はほぼ自室に閉じこもっているそうだ。」 へー。ヒッキーすか。 別に、引きこもりが悪いとは思わないけど、なら責任ある立場なんて受けんなし。 「いーかげんにしないと、強硬手段に出ますよー?」 オレがそう言いつつ扉を叩いても、相変わらず反応ナッシング。 いー根性してんじゃん。 見上げた引きこもり精神だ。 見習いたくは無いけど感心したよ。 「…強硬手段って、何だ?次郎。」 不思議そうな顔で聞いてくる足利先輩に、オレはポケットから出したカードを見せた。 じゃじゃーん。 「マスターキー。」 ドラ○もんばりの声で出すと、二人は仲良く声を揃えて叫んだ。 「「あるなら早く出せ!!」」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |