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「たのもー。」
ドンドンドン!!!


緩い掛け声と同時に、遠慮なくガンガンと扉を叩く。


「…何だその掛け声。道場破りじゃあるまいし。」


隣で呆れたように呟きつつも、止める素振りも無く、腕組みをしたまま傍観しているのは、オレの美人さんな親友。

叶 千里です。


「オレが蹴破っか?」


一方、逆隣で、悪意の無い笑み…けれどチンピラも裸足で逃げたしそうな悪人顔で、物騒な事をサラリと言うのは、

自分がタフすぎるせいか、イマイチ一般的な尺度が計れない風紀副委員長、足利 利一先輩。


「やめてくださいー。主に金銭的な問題で。」


やたらと金をかけてありそうな役員フロアーは、何もかもがお高そうで、壊れても弁償とか無理だからー。


…え?ならお前はいいのかってー?


部屋のドアは、ノックする為にあるんでしょ。
それで壊れちゃったら、必要経費だよねー?(ニッコリ)


「…つー訳で、出てこいやー。」
ガンガン!!


「何だ。つー訳で、って。…何処から繋がったんだ。その会話。」


んー?

オレの脳内?


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あきゅろす。
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