Sub 懺悔の時間です。 「…………。」 遠い目をして、薄笑いを浮かべるオレの前には、何かを祈るように両手を組み、うなだれる男。 ………何故こんなシュールな光景が繰り広げられているかというと、 話は今朝まで溯ります。 「…はぁっ?何でオレ!?」 文化祭当日の朝、オレは悪い冗談としか思えないような、クラスメイトの言葉に、頭を抱えた。 「しょうがねぇだろ。衣装制作を一手に請け負った神林のご指名なんだから。」 …説明調なセリフ、ありがとう。 ちなみに、もっと詳しく現在の状況を説明しますと…、 まず、文化祭。 うちはベタにコスプレ喫茶をします(ベタか?) ちなみに女装オンリーです(ベタだな) 貸し衣装、って手もあるけど、うちのクラスには、丁度、服飾系の制作が大好きなヤツがいまして。 そいつが、衣装制作を全て請け負ってくれたワケだ。 有り難い事だよね。 ……でも、コイツ、かなりの変り者としても有名なヤツなんだ。 「…あきらめろ、斎藤。」 そう言って、現れたのは、件の衣装制作者にして変り者、神林だ。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |