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横顔を見つめるオレに、黒さんは、瞳を細め、微笑む。



「…なぁ、凛。」


「……はい?」


「…来年は、さ。………付き合って欲しい所があるんだ。」


黒さんは、遠くを見つめて、そう言った。


来年の、いつ?とは問わない。
どこに?とも聞かない。



「……はい。」



オレはただ、笑って頷いた。



いつも誕生日の度に、たった一人でいた貴方が。



来年も、オレを傍においてくれるなら、



それ以上に望む事なんて、ない。



黒さんは、嬉しそうに笑って、またブラブラとオレの手を揺らす。





オレと貴方は、

普通、の枠には納まれなくて、



いびつで、不恰好で、


いつまでも一緒にいられる保証なんてないけど。




そう簡単には、
貴方を一人になんかさせないから。


オレ達は、

兄弟でも、
親子でも、
恋人でも、
ないけれど。


それでも、貴方は、



―――オレの大切な、
家族です。


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あきゅろす。
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