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※???視点です。


「…お前の意見が聞きたい。」


その言葉に、オレは目を瞠る。


「………ハッ。珍しい事もあるもんだな。…お前がオレに…いや、他人に意見を求めるなんざ。」


鼻で嗤いながらそう言ってやるが、男の能面のような顔はピクリとも崩れない。

何て面白味の無い奴だ。


コイツとは数年の付き合いになるが、コイツが取り乱したりした所を、オレは一度たりとも見た事が無い。

つっても、友達、なんて間柄じゃなく、奴は名の知れた『情報屋』で、オレは雇われた『ボディーガード』にすぎないが。


「…傍観者の立場にある事で初めて、物事が冷静に見渡せる事を、漸く理解した。」

オレは存外、頭が悪いらしい。
そう、息を吐くように告げる男の顔は、相変わらず無表情だったが、少しだけ苦い色が混ざっているように見えるのは、目の錯覚だろうか?


オレも今、苦虫を噛み潰したような顔をしてんだろーな、と投げ遣りに思った。



コイツの些細な表情の変化を、見分けられるようになってしまうなんて。


まるで本当にダチみてぇじゃねーか。
気持ち悪ぃ。




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