Main 2 「「………。」」 オレの衝撃発言後、西崎と武藤は、揃えたように沈黙した。 物凄く、難しい顔で。 あー…やっぱ、言葉は選ぶべきだったかな。 「………受け入れられなくても、全然いいよ?気持ち悪いなら、それは嗜好だから、しょうがないし。」 「違う。」 西崎は即座に否定して、目を伏せたまま、長く息を吐き出した。 「…ここではそんな事、珍しくも無い。……そんなんじゃないんだ。」 西崎は、苦い顔で、考えながら言葉を紡ぐ。 「……多少なりとも、ショックを受けた自分がショックと言うか…。」 「は?」 「何でもない。」 ブツブツと何事か呟いていた西崎は、オレが問うと、いつものクールな様子で、一蹴する。 武藤は難しい顔で、腕組みしたままフリーズ。 めっちゃ考え込んでます。 「……武藤?」 恐る恐る声を掛けると、武藤では無く西崎が、ワケ知り顔で口を挟んだ。 「放っておいていい。…オレより複雑な心境を、色々整理しているだけだ。」 「……はぁ。」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |