Main 2 「おい、阿呆。」 「…それはオレを呼んでいるとは認めないので、返事なんかしないもん。」 「高校デビュー。」 「…っ!じ、時差つけて攻撃してくるなんてズルイ!」 なんて言い返そうとしてたのか、忘れちゃったよ!! …くそー。 頭良い奴って、ズルイ。 オレの浅はかな思考なんて、西崎には全部バレバレなんだろうなぁ。 「どーだっていい。それより、何故突然、イメチェンなんかした。」 「………、?」 突然、真顔になった西崎に、オレは言い掛けた言葉を飲み込んだ。 何でって…。 質問しているはずの西崎は、何故かオレの答えを聞きたいようには見えなかった。 教卓から指名する教師のように、既に決まっている解答を…正解を言うのを待つみたいな。 「…西崎。」 「…何だ。」 「聞きたい?」 「!」 西崎は、オレの言葉に虚を突かれたように、僅かに目を瞠る。 舐めんなよ? 期待裏切る事に関しちゃ、負けねぇぜ。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |