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青さんはその後も、その話題には触れずに作業を続けてくれ、美容師さながら髪まで洗ってくれた。
「…清水センパイ。」
「あ?」
ドライヤーをかけながら、青さんは返事をする。
サラサラと髪を梳く指が、凄く気持ちいい。
「美容師になった方がいいですよ。…メチャ気持ちイイ…。」
さっきの洗髪も物凄く気持ち良くて、髪を洗ってもらいながらオレは、居眠りしそうになってしまった。
「…お前、無防備だって言われねぇ?」
「は?…何故かよく言われますが。」
眠たいオレは、うっとりと目を瞑りながら頷くと、青さんは呆れたようにため息をつく。
「別の意味で気持ち良くされたくなかったら、そーゆー発言を男に言うのは控えろ。」
…オレも男なんですが。
「…はぁ。」
「絶対、分かってねぇだろ。」
ったく。どーやって教育したら、こんな無防備な天然が出来上がるんだ。って、青さんはブツブツ言ってる。
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