Main 4 「…ねぇ、ハルちゃん。」 「何だ。」 「オレさぁ、凄く嬉しい。このクラスで、良かった。」 「…煩いだけだと思うが。」 頬杖をつきながら、にやけるオレに、西崎は呆れた様なため息をついた。 「…なーにクールぶってるのさ、西崎ー。」 「…!?」 「…羽生、重い。」 今まで向こうで戯れ合っていた委員長が、何故かオレの後ろからのしかかってきた。顎を頭にのせて体重をかけるのは止めて欲しい。 「さっきの格好良いセリフ、斎藤に聞かせてあげたかったなぁー。」 「……死にたいか、委員長。」 西崎に突っ掛かるとは…度胸あるな、羽生。 顔は見えないものの、面白がる様な声の羽生を、西崎は鋭い目で睨み付ける。 …と、いうか。 「……格好良いセリフ?」 西崎が何か言ったのか? オレと武藤以外、ほぼ口をきかない西崎が? 「そうなんだよー。あのね、」 「貴様…、…なっ!?」 西崎の睥睨をものともせず、オレに話し掛ける羽生にキレた西崎は、ガタン、と音をたてて席を立つ。 だが羽生に掴み掛かる前に、後ろから手が伸びた。 「まぁまぁ、待ちなさいよ、ハルちゃん。」 「…殺す。」 牧田…死亡フラグ立ってるぞ。 お前、羽生と違って腹黒スキル持ってないんだから、無茶すんな!! . [*前へ][次へ#] [戻る] |