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『頑固で意地っ張り。負けず嫌いでクソ真面目。』
「…………っ、」
…知ってる。
知ってるけど!!こんな時に言う!?
泣くかんね!!男子高校生が、ベソかくからね!!
オレがふぐぐ、と口をへの字に引き結んでいると、黒さんは、ソレが見えているかのように、
もう一回、馬ぁ鹿、と呟いた。
『…オレはな、りぃ。お前がオレに電話をかけるって行為が、どれ程勇気を必要としてるか位、知ってんだよ。』
「!?」
オレが驚愕に目を瞠り固まると、黒さんは短く息を吐き出した。
『…喧嘩弱ぇくせにピンチに陥っても、誰かを頼る前に、自分の力で最大限の努力をする。…お前のそーゆートコ、オレは好きだし、尊敬もしてる。ただ力で押し通すような奴より、ずっと凄ぇ。』
「……………。」
予想外な言葉の連続に、オレが一言も発せぬ間に、黒さんは話を続ける。
『そんなお前を認めてるから、望まれない手助けをするつもりは無い。…だがな、りぃ。だからこそオレは、お前が甘えてきた時は、誰より一番先に気付きてぇんだよ。』
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