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専用


「……んじゃ、これからの話すっか。」


そう言って武藤は、テーブルにカップを3つ置いた。


いつの間にかお茶を淹れてくれるとか、お前どんだけ気がきくの…!?
前々から思ってたけど、それが激モテる理由のいっこなのですか?

そんな不良まるだしの外見と俺様な性格で、意外とマメとかポイント高いんじゃね??


それか。それが年下の可愛い子から年上の美しいお姉さんまで、幅広くモテる理由なのか…。


ありがとう、とお礼を言ってカップに口をつけつつ、そんな事を悶々と考えていると、向かいに座った西崎は訝しげに眉をひそめる。


「…どうした?」


聞かれ、考えていた事を正直に答えると、西崎は、キッチンに茶菓子をあさりに行った武藤の後ろ姿をチラリと一瞥した後、嘆息した。


「…いや。単純にだろう。」

「…ストレートだね。」

「当り前だ。アイツが女に優しくするようなタイプには見えんだろう…お前が見ている武藤は、お前専用だからな。」

「………………は?」


なんだか意味分からん回答がきましたよ。


専用ってなにさ。

オレはシοアか。
そして武藤はザ○か。


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