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「!?ちょ…未来君!?」

ポロポロこぼれ落ちるそれに、オレは思い切り焦る。
だって、泣かれるなんて想定外!!


慌てて近くのタオルを掴み、未来君の顔を拭う。


「ごごご、ゴメンね!?オレ悪い事言っちゃった!?」

「…っうぇ……馬鹿ぁ…。」

「うん!!馬鹿です!!馬鹿でいいから…」

泣き止んでぇえええ!!


「……ね…」
「え?」

「…………ごめ…なさっ……」

「未来君…。」


「……仲良さそ、なの見てて…ゆるせなっ、くて…僕は、側にもいれな…ぃし、話さえ、出来ないのに…ズルい…って。」

未来君は、泣いてるせいで途切れ途切れになりながらも、懸命に話してくれた。

「…でも、だんだん……にしざきさまにっ…バレたらって……!怖くなって……。」


だんだん俯く未来君。


……ほんの少しなら、オレにも分かる気がする。

嫉妬したり、怒ったり、嫌われるかもって怯えたり。

恋って、メンドクサイ。


オレは苦く笑って、未来君の顔に、タオルを押しあてる。


「もういいよ。」


「……斎藤。」


「オレも、ちょっとだけ、気持ち分かるから。」

西崎には言わないよ、って笑うと、未来君は目を丸くした。

そんで。


「…どんだけお人好しなの。」


って、また泣いた。


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あきゅろす。
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