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訪問者。
…ピンポーン
再度チャイムが鳴る。
聞き間違いでは無いようだ。
珍しい…オレの部屋に、来客なんて。
寮長のガサ入れか?
「……!もしや…」
西崎が仲直りに来てくれたとか!?(ないない)
もー…ハルちゃんてば、素直じゃないんだから!!
慌ててオレは、部屋のドアを開ける。
バンッ。
「きゃっ!?」
………きゃ?
ドアを開けたそこには、小柄な姿。
………………誰?
フワフワと柔らかそうな栗色の髪に、くりくりと大きな瞳。
小柄で華奢な美少女が、そこにはいた。
…いや、ここは男子校の寮。女の子がいるわけない。
例えどんなに可愛いかろうと、男だ。
と、言う訳で、訂正してお送り致します。
…小柄で華奢な美少年が、そこにはいた。
「………で、誰?」
オレが呟くと、美少年はキッと睨み付けてきた。
おお?
「………斎藤 凛。」
「はい。」
「話があるの。」
顔にピッタリの可愛いソプラノで、美少年はそう切り出す。
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