Main 美少女パートU 「…………。」 真顔で漫才のようなやり取りをする二人を、オレが呆れつつ、見守っていると、後ろから控え目な笑い声が聞こえた。 「…?」 クスクスと、とても楽しそうな声に、オレが振り返ると… 「……!」 そこには、まるでお雛様のような美少女がいた。 背中まで届きそうな、チョコレート色の髪は、サラサラストレート。 長い睫毛が影を落とす、優しげに緩んだ大きな瞳に、微笑を浮かべる、淡いピンクの唇。 雪の様に白い肌は、一点の曇りも無く。 大和撫子を体現したような控え目な美貌に、オレは顔を赤くする。 …スイマセン。オレも男なんです。 美少女大好きっす。 「……!」 オレが固まっていると、美少女に気付いたらしいしずかちゃんが、驚いたような声をあげた。 「撫子ちゃん!」 美少女は、しずかちゃんに名を呼ばれ、はにかむように、頬を染め、笑う。 「…こんにちは。静さん。」 . [*前へ][次へ#] [戻る] |