Main
2
「………な、ななな、……何するんですかっ!?」
後ろに飛び退りたいとこだが、悲しいかな、後ろは壁。
ちなみに両脇も逃げられないようにホールドされてます。
センセは、息がかかるくらい間近に顔を寄せたまま、嘆息した。
「…これですませるなんて、感謝してもらいたい位だぜ。………ったく。昔の仲間に見られたら何言われるか」
ブツブツ言ってる後半は独り言みたいだけど、しっかり聞こえた。
何昔の仲間って。
あの怖さは尋常じゃないと思ったけど、センセもしや昔は悪かったり…?
「………盗んだバイクで走り出したり、夜の校舎の窓ガラスを割ったりしたんですか。」
「…○崎か。古いな、凛ちゃん。」
「じゃあナイフみたいに尖っては、触る者みな傷つけたんですか。」
「…次はチェッ○ーズって…凛ちゃん、いくつ!?」
オレと漫才みたいな掛け合いをするセンセは、すっかり何時ものセンセに戻ってましたとさ。
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!