Main 6 ※清水視点です。 「…何って、……ただ質問していただけですよ?」 「質問…?訊問の間違いじゃねぇのか。」 吐き捨てるように言うと、陽は大仰な仕草で肩を竦めてみせた。 「…ひどいなぁ。オレを何だと思っているんです?」 「…陰以外を排除しようとするキチガイ、だ。」 オレの言葉に、陽は、背筋も凍るような凄艶な笑みを浮かべた。 「…それは否定しませんよ。だから、彼に聞いていた。…あの子の居場所を。」 「!?」 オレは息を飲み、床に座りこんでいる少年を見た。 肩で息をしている少年は、見覚えの無い顔だったが、陰の知り合いなのだろうか。 バッ 「っ、」 オレが少年に気をとられた隙に、陽はオレの手を外した。 数歩、オレから距離をとり、陽は乱れた襟元を正し、ふぅ、と息をつく。 「…分かったら、そこ、退いてください。」 「…アイツの知り合い、痛め付けてどうする。また悲しませんのか、テメェ。」 少年を庇うように立ち、陽を睨み付けた。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |