Main 話を戻そうゼ。 しかし抱きついていたオレは、突然引き剥がされた。 はがしたのは、困っていた西崎ではない。 「……いつまでくっついてんだ。」 ギロリとオレらを睨んで、不機嫌そうに呟いたのは、オレを西崎からはがした張本人。 完全に傍観者になっていた武藤です。 てか、怖っ。 何で急に、そんな不機嫌なワケ?? くだらねぇ事して無いで、さっさと話進めろよ、みたいな? 「…ごめんて。話戻すよ。」 「……オレは?」 「………は?」 反省して、話の軌道修正をかけようとしたオレに、突然武藤が、意味不明な事を言い出した。 何の言い間違い?かと、キョトンとした顔で武藤の男前な顔を見返すが、武藤はふざけた様子も無く、じっとオレを見ている。 「…ムトー?」 「西崎が『大好き』で、……オレは?」 鋭い眼光で武藤は、オレを睨み付けながら、そんな事を言い出した。 ………え? む、武藤さん?? 頭、壊れました? . [*前へ][次へ#] [戻る] |