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「そりゃ、無茶や。ソイツが、人の言う事聞くタマかい。」


朱雀さんが、横から愉しげに野次をとばす。


はふ、と漸く一息つくと、大きな手が、オレの髪を撫でた。


「…お疲れ。ケガねぇな?」


覗き込んでくる黒さんに、オレは笑って頷いた。


「はい。…ただいまです、黒さん。」


和むオレらの後ろで、玄武さんは、マスターの誠さんに声を掛けた。


「…誠さん、シャワー借りてもいいですか?」


「いーぜ。勝手に使いな。」


快諾してくれる誠さんに礼を言い、玄武さんは陽を振り返る。


「…陽。シャワー借りてこい。」


「オレですか?」


「…ああ。確かにその格好は無いな。」


振り返った黒さんも、苦笑し頷く。


…そういえば、血だらけだった。


「そのまま表歩いてみい。確実に君、捕まるわ。」


何処の殺人鬼や、と朱雀さんも呆れ気味に呟いた。


「……そうだな。返り血を落としてこい。」


長いため息をついた後、白さんは陽にそう言った。


……………、?



オレは、ふと違和感を覚えた。


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