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「行くぞ、陽。」
「のせて下さい。」
顎で指図する青さんに、陽はニッコリ笑って言う。
「ざけんな。…テメェ、ここまでどうやって来たんだよ。」
ピキ、と青さんの額に青筋が浮かんだ。
「適当な奴つかまえて、後ろに乗せてもらって、そこらで下ろしてもらいました。」
オレ、免許ないですし。と笑う陽に、青さんは、物凄いしかめっ面をした。
でも、争っている時間が勿体ないと思ったのか、『乗れ』と短く呟いて、自分の後ろを指差した。
意外そうに、陽は目を瞠ったが、それ以上は言わずに、大人しく、青さんの後ろに乗った。
後は、オレらは、パトカーをかわしながら、溜り場へと帰って来た。
玄武さんと青さんの運転なら、その辺は全く危なげ無い。
ガチャ
「おう。おかえり。」
店の中へ入ると、黒さんや白さん、朱雀さんが出迎えてくれた。
「面倒を押し付けて、悪かったな。」
白さんがそう言うと、青さんは憮然とした顔で頷いた。
「…全くですよ。…アレ、もうちょっと教育してもらえませんかね?副総長。」
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