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「…お前みたいな子が、アレの友達になってくれたら安心なんだが。」


苦笑しながら、もう一度嘆息した白さんは、子育てに悩む親御さんみたいだ。
…まばゆい位の美形だから、所帯染みた感じは全くしないが。



……後は、彼女の我が儘に手を焼く彼氏さん?みたい。



そこまで考えて、ハタ、と思い至る。


……もしや、二人は付き合ってたりするの?


男同士なんだけど、なんとなくそう思うと、しっくりきた。
隣にいると、オレなんかよりずっと、対として絵になるし。


成る程、と一人納得するオレは、難しい顔の白さんを見上げる。


「…大丈夫ですよ。」


「…?」


不思議そうにオレを見る白さんに、オレは笑いかけた。


「…一人でもそうやって心配してくれる人がいるなら、大丈夫。」


独りじゃないなら、きっといくらでも取り返しはきく。


白さんは僅かに目を瞠り、次いで、優しく目を細めた。


「…陰は、いい子だな。」


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