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3


未来君の言葉が、一瞬理解出来なかった。


……西崎?


オレは、西崎に何を言った?


混乱するオレを置いてきぼりに、未来君は、更に続ける。


「言わないって、言ってくれたのは、嘘なの!?……やっぱり僕が許せなかったんだ!」


ポロポロと、未来君の目から綺麗な涙が落ちて散った。


「ま、待ってよ!オレが何……」

「とぼけないでよ!僕に嫌がらせされて、殺されかけたって、西崎様に言ったんでしょ!?」

「!?」


未来君の糾弾に、オレは目を見開く。


追い付けない頭のまま、それでも必死に否定しようとかぶりを振った。


「違っ、オレは言ってない!」

「嘘だ!他に誰が言うの!?」

「それは……分からないけど!でもオレは」


いくら否定しても、未来君はオレの言葉を信じてくれない。


誤解なのに、それを証明できる証拠なんて無くて、歯痒い。

とにかく落ち着いてもらおうと、オレは未来君に手を伸ばした。


「未来く……」
「触らないで!!」


ドンッ


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あきゅろす。
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