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猿でも出来る。
「…お前、何してんだ?」
階段の隅っこに腰掛けて、小さくなっていたオレを発見した武藤は、物凄い胡散臭いものを見るような目でオレを見た。
「………反省中?」
疑問に疑問系で答えたオレに、武藤は怪訝そうに、眉間にシワを刻む。
でも、そんな虫を見るような目さえ気にならない程、憔悴しきったオレ。
……久々のお説教は、きいた。
何をして、どうなったかを説明させられた後、どうしてそうなったかを考えさせられ、最後に反省すべき点を切々と説かれる。
…また、それが正論だから、グゥの音もでません。
好き勝手に、尚且つ、適当に生きてるオレ的には、正論なんて、言葉の剣だ。
避けようもなく切り捨てられて終わりだよ…。
「…んな非生産的な事に、時間費やしてて楽しいか。」
…蔑まれた。
つか、楽しいかって?
「楽しいワケ無いだろ。」
オレが思いっきり本音を言い切ると、武藤はニィ、と口角を上げた。
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