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説教ターイム☆
既に気分は、親に怒られる子供。
反射的に小さくなりながらも、オレは、上目遣いに玄武さんを見上げた。
「えーとですね…。」
「何だ。」
「…説明しろって言われても、オレもよく分かってないんですが。」
「………。」
玄武さんは、怪訝そうに眉根を寄せる。
「……何で玄武さんは、しずかちゃんと喧嘩してたんですか?」
「…………………。」
オレがそう言うと、玄武さんの眉間のシワが深くなった。
………何か、無性に謝りたくなってきた。
玄武さんは、オレをマジマジと凝視した後、物凄く深くて長いため息をついた。
「…まさかとは思ったが、奴を知らなかったのか。」
「…へ?……しずかちゃんは、しずかちゃんでしょう?」
あ。
目を見ただけで、呆れてるのが伝わってくる。
青さんとかにはよくされるが、玄武さんにやられるとダメージでかい。
冷たい目より、生温い目の方が嫌だ!!
「…基本、お前を喧嘩に参加させる事は無かったから、知らなくとも、仕方がないか。」
諦めたような口調と、己に言い聞かせるような言葉が、良い具合にオレに刺さる。
…痛い痛い。
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