Main
3
これは、一方的なリンチではない。
それが分かっていたから、貴方達は首を突っ込まずに見守ってくれていたんでしょう?
時折、何か言いたげな目で。
それでも、『元気か?』って髪を撫でて、それ以上は追及しないでくれた。
「…強情だな。」
今も、そうやって心配してくれながらも、苦笑して引き下がってくれる。
「黒さんにも言われました。」
だから、オレも笑って返した。
「お前達の問題には、これ以上首を突っ込まないが…………陰?」
玄武さんは、話題を切り替えるように、一端、言葉を区切った。
その雰囲気に、オレはギクリ、と体を強ばらせる。
「ここからは、話が別だ。」
―――来た。
青さんに怒られるのより。
白虎さんに怒鳴られるより。
朱雀さんに嫌味を言われるより。
オレが苦手とする。
「説明してもらおう。」
―――玄武さんの、
説教タイム。
.
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!