Main 巨人と小人…? トボトボと元気無く歩いていたオレ。 このまま教室帰るワケにもいかないし(まだ授業中) 何処行こうかなーって、ぼんやり考えていたその時、いきなり横から伸びて来た手に、グイッと引っ張られた。 「ぅぎゃ!?…」 空き教室に引っ張り込まれ、テンパったオレの口を、大きな手が塞ぐ。 「落ち着け。…俺だ。」 そう、静かな声で呟き、オレを覗き込んでくる男前は…。 「玄武さん…。」 大きな手を外して、オレはホゥ、と息をついた。 玄武さんは、そんな俺を見て、瞳を優しく和ませた。 ソロリと優しい手付きで、オレの髪を撫でる。 …決して、黒さんや青さんみたいに、グシャグシャ掻き混ぜたりしない。 昔からどうも、オレを小動物かなんかと勘違いしてるんじゃ…という、慎重な扱いを、この人はする。 まぁ、30p近く小さいオレは、玄武さんにとっちゃ小動物みたいなもんか。 あはは。 …自分で言って、ちょっとヘコんだ。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |