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忘れてた。
「何すんの。武藤ー。」
「煩ぇ。」
頭を押さえて、ブーブーと文句を言うが、不機嫌そうな武藤に一刀両断された。
「お前、今日日直だろ。桐生に、呼ばれてなかったか。」
「……あ。」
…そーいえば、課題のノート返すから、取りにこいって言われてたような……。
ぶすくれている武藤の手には、クラス全員分とおもわれるノートの山。
たぶん、オレが来ないから、たまたま通りかかった武藤を捕まえたんだろーなぁ…。
「…ごめんね?ダーリン☆」
「…コロス。」
うきゃー!!
武藤さん美形だから、凄むと怖いデスヨー!?
「本当に忘れてたんだってば!ごめんなさい!」
パンッと両手を合わせて頭を下げる。
チッと舌打ちが聞こえ、ドサッと机の上にノートを置かれた。
「前よかパシリっぽい外見になった奴が、オレ様をパシるなんて千年早ぇ。」
…華麗に変身を遂げた(勘違い)オレに対する感想は、ソレですか。
確かに言われると、納得しちゃうけど!!
何、購買でパンとか買って来たらいいの!?(逆ギレ)
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