紅い闇の使者 04 俺は顔に付いた返り血を拭きながら窓から飛び降りた 時計を見ると、アジトに入ってから出るまでの時間は “3分” (うん。まぁまぁだな) 俺はふと、飛び降りてきた窓を見上げた 人が集まって騒いでいる …それは喜びなのか悲しみなのか 俺には分からない… ××× 自分の家に着いて俺は返り血を浴びたパーカーをゴミ袋に入れた ゴミ袋には同じ様なパーカーが大量に入っていた そして、ベッドに寝転がる そのまま寝てしまおうかと思ったが、枕元のPCにメールが入っているのに気がついた そのメールの内容は仕事の依頼で、内容は“日本にある小さなファミリーを殲滅してもらいたい”というものだった 明日はちょうど依頼がない (明日にでも行こうかな 日本…久しぶりの帰国だなぁ。 リボーンにでも会おう) そんなことを考えながら、悠輝は眠りについた ××× 次の日ー… 悠輝は特殊メイクをして変装し、空港へ向かった もちろん、昨日のような黒ずくめの格好だと怪しまれるのでジーンズにポロシャツという年相応の格好をしていた …悠輝は16歳の女性である 髪は短いためよく男の子に間違えられることもあるが、とても可愛らしい顔立ちをしている …だれも悠輝が“紅い闇の使者”だなんて思いもしないだろう 偽装パスポートで飛行機に乗り、悠輝は日本へ向かった [*前へ][次へ#] [戻る] |