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紅い闇の使者
09





「んっ…」






目を覚ますと俺はXANXUSの部屋にいた






俺はソファに寝かされていたようだ






「起きたか」






XANXUSは何やら書類整理をしていた






「XANXUSって書類整理出来るんだ」






「あぁ?」






XANXUSが不快だというように声をあげた






だって、そりゃそうだろう


あのXANXUSが椅子に座って書類にペンを走らせている



奇妙な光景だ







「なんか意外だな。XANXUSが書類整理なんて」





そう言うとXANXUSは俺に近付いてきた






そして、俺の隣に座る







「じゃあ、お前がやってくれ」






XANXUSは俺を抱き寄せながらそう言った






「俺が?出来るわけねぇじゃん」





「お前をボス補佐にする」






「ボス補佐…?」






「だから、お前がやれ」






(んな、横暴だな…


てか、いきなり“ボス補佐”って…


まだ入って1日も経ってないやつの地位か?)







「XANXUS酔ってんの?」






「はぁ?」






こんなおかしいこと言い出すということは、酔っているとしか考えられない!!





「ハッ…俺はお前の存在を知ってからずっとそうしようと思ってたんだ」





「…へー。意外」






「だから、お前は俺の側にいろ

これからずっとだ」






「分かった」






ーーこれが愛の告白だということに俺は気づいていなかった










「じゃあ、もう寝ろ

昼にはレヴィとあるだろ?」







「あー忘れてた…

めんどいなぁ」






そう言うとXANXUSは俺の頭を撫でて抱きしめた





「あいつも一応幹部だ

お前が負けるとは思わねぇけど、気を緩みすぎると怪我するぞ」






「大丈夫だって

じゃ、おやすみ。XANXUS」







「あぁ」








そうして俺はXANXUSに抱きしめられたままヴァリアー初日を終えた











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