紅い闇の使者 04 とりあえず、正式にヴァリアーの仲間になった訳だから、幹部の皆に挨拶しよー!! ってことになりまして、今はスクアーロと談話室に向かってます 「なんか緊張してきたー」 「なんでだぁあ?」 「昨日殺そうとしてた奴が急に味方だよー なんて信じられないしょ」 「大丈夫だぁぁあ!!」 そう言って頭を大きな手で撫でる、スクアーロ 「ちょっ!髪ぐしゃぐしゃになるって!」 そんなこんなで着いた談話室! 気持ちを整える前にスクアーロにドアを開けられた (あとでなんかしてやる…!) そう心に誓って中に入って行く 見るとそこにはXANXUSを除くヴァリアー幹部が揃っていた 「あ、さっきの…」 「ししし♪ロン毛隊長の彼女ー?」 (やっぱり見られるのって慣れてないや いつもは見られる前に殺ってたしなぁ… でも、やるしかない! スクアーロには口出すなって言っちゃったしね!!) 心を決めました!俺! 「俺の名前は悠輝!」 「へぇーいい名前じゃん♪」 「悠輝ちゃんね!」 「妖麗だ…「黙ろうかレヴィ」うむ」 ヴァリアーってほんと個性豊かだなぁ 「そして俺は “紅い闇の使者”だ」 そう言った瞬間皆がこちらを一斉に振り向いた 俺は変わらず終始笑顔だ 「“紅い闇の使者”って昨日の…?」 「うん。だからー 『始めまして』じゃなくて『また会ったね』 なんだよね」 「ムム?でも“紅い闇の使者”って男なんじゃないのかい?」 「あ、それは殺し方が余りに残虐すぎて男だと思ったらしいよ?」 「…何歳なの?」 「16ー」 「若いわねッ 私、気に入ったわ♪ 私はルッスーリア!ルッス姐って呼んで頂戴ね、悠輝!」 「分かった。よろしくな!」 「ところで、貴様はなぜここに来た? 昨日はヴァリアーに入るのを断っただろう?」 「あ、今日からヴァリアー幹部になりましたぁ!皆さんよろしくねー」 「そうなの♪?嬉しいわー!やっとガールズトークが出来るわ♪」 「オカマはガールじゃねぇだろ♪ 俺はベルフェゴール 普通なら王子って呼ばせるけど、姫は特別にベルって呼ばせてやるよ」 「さんきゅ♪ベルな!よろしく」 「僕はマーモン 悠輝の頼みだったら料金は安くしておくよ」 「マーモン…ってアルコバレーノだよな? リボーンより可愛いんだな!」 リボーンよりイイと言われてマーモンの機嫌がよくなって、気に入られたことを悠輝は気づいていなかった 皆が悠輝を受け入れている中、一人だけ違う反応をしている者がいた 「…俺は認めん」 「レヴィ!」 その言葉を聞いてスクアーロは一言付け足した 「そいつの入隊はボスが決めたんだぁぁ」 「へぇーあのボスがね…」 「珍しいじゃん♪」 「む…」 それを聞いてもまだ納得しないレヴィ・ア・タン その反応を見て俺は少しイラっときた 「いーよ、別に認めてもらわなくても 認めて貰う方法なんてたっくさんあるけど、面倒いし… てか、たかがお前如きに認めてもらわなくったって、 XANXUSやスクアーロ、ベルにマーモン、ルッス姐が認めてくれてるから 別にいーよ」 (姫すげぇ…) (僕らと普通に会話しただけでもすごいのに、ここまで言えるんだ…) (やっぱり面白れぇ奴だな、悠輝) (あらあら、あんなこと言ったらレヴィも怒るんじゃないかしら?…面白いことが起こりそうだわ♪) そんなことを幹部たちが思っているとはつゆ知らず… 「貴様!!新入りのくせに偉そうだぞ!!」 「こんな新入りに舐められる方がどうかと思うけどー?」 「むぅ…何を!!」 「そんなに納得行かないなら殺りあいでもする?俺、売られたケンカは買うよ?」 「そのケンカ…受けて立「やめとけ」…ボス!!」 突然、談話室のドアが開いて入って来たのは… 「XANXUS!!」 XANXUSは悠輝を自分の元へ抱き寄た (うわーボス、お気に入りじゃん!) (まぁ、確かに悠輝はボスに好かれそうだもんね) (ボスに好かれる子ってヴァリアー皆に好かれやすいのよねーうふふ♪) 「レヴィやめとけ」 「なっ…なぜ?」 普段は二言無しにボスに従うレヴィだが、今回はどうしても頷けなかった 「お前は悠輝に勝てないからだ」 そう言いながら悠輝の頭を撫でるXANXUS 悠輝は大人しくされるがままだ 「自分が負けるとは思いません」 (そんな若い女に…) 「ねーXANXUS?」 「何だ」 「俺、ケンカしても大丈夫だけど?」 「手加減出来んのか」 「多分だいじょーぶ! 俺、昨日の任務で右手痛めたから刀とか持てないし、左手なら手加減できる」 「そうか じゃあ、明日にでもしろ」 「はーい」 「御意」 「悠輝、今日の夜俺の部屋に来い」 「俺、場所わかんねぇよ?」 「…カス鮫」 「わかったよ。俺が悠輝を部屋まで送り届ける」 そしてXANXUSは部屋を出て行ってしまった 「姫!すげーじゃん♪」 「悠輝がそこまで買われているとは思わなかったよ」 「俺も(笑」 そんな会話に入って来たのはレヴィ さすがにあそこまで言われて悔しいみたいだ 「貴様に勝つ!! 明日の正午、訓練室にて待つ」 そう言い残してレヴィは去った 「なんか嫌われた…?」 ((((今更かよ!!)))) [*前へ][次へ#] [戻る] |